フリマやハンドメイドイベント、地域のマルシェやコミケなど、個人でも気軽に参加できるイベント出店が増えてきました。そんな中で、「現金のみ」ではお客さんを逃してしまうかも…と感じていませんか?
今や多くの人が当たり前のように使っているキャッシュレス決済。その中でも特に利用率が高いのがQRコード決済の「PayPay」です。

この記事では、個人でもイベント出店でPayPayを導入する方法をわかりやすく解説します。
準備や審査の流れ、注意点までまとめているので、初めての方も安心してチャレンジできますよ!
個人でもイベント用にPayPayを導入できる?
結論から言うと、個人のイベント利用でもPayPayを導入することは可能です。
「自分は法人じゃないし…」「お店を持っているわけじゃないから無理かな?」という方もいらっしゃると思いますが、フリマやマルシェ、コミケなどのイベント出店をメインに活動している個人の方でも、多くの方がPayPay決済を導入して売上を伸ばしています。
とはいえ、以下のような不安を持っている方も・・・。
・「個人事業主の届け出(開業届)は出していないけれど大丈夫?」
・「学生が学園祭で使う場合はどうすればいいの?」
・「実店舗がないのにどうやって審査を通すの?」
そこで、申し込み前に知っておきたい「導入の条件」について、まずは一つずつ分かりやすく解説します。
個人事業主の開業届は必要?学生や副業でも申し込める?
イベント出店などで、一時的にPayPayを利用したい場合だと、個人事業主の届け出をしていない方の方が多いかもしれませんよね。
学園祭で使いたいけど、学生の身分で申し込むことができるのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
1. 個人(副業・ハンドメイド作家など)の場合
結論として、税務署への「開業届」は出していなくても申し込めます。
PayPayの審査で重視されるのは、書類上の肩書きよりも「継続して商売(事業)を行う実態があるか」です。
・副業でもOK: 会社員をしながら週末だけ活動している場合も、申し込み区分を「個人事業主」として進めれば大丈夫です。
・開業届の控えは不要: 申し込み時に開業届をアップロードする必要はありません。本人確認書類と、活動実態がわかる写真があれば審査は進みます。
・実店舗がなくてもOK: 固定の店舗がなくても、販売する商品の写真や、過去のイベント設営時の写真を「店舗写真」の代わりに提出することで受理されます。
2. 学生が学園祭で利用する場合
学生さんがサークルや模擬店単位で、「個人」として申し込むのは非常にハードルが高いのが現状です。
・契約主体の制限: 学園祭での利用は、原則として「学校法人(大学や高校)」が契約主体である必要があります。サークルや学生個人の名義での契約は、現在のPayPayの規約では認められていないため、注意が必要です。
・解決策: 実行委員会や事務局が「学校全体」としてPayPayを導入している場合があります。まずは運営側に「PayPay決済を使いたい」と相談してみるのが一番の近道です。
よく「自分のスマホにあるPayPayのQRコードでお客さんに送金してもらえばいいのでは?」と考える方がいますが、これは明確な規約違反です。 個人の送金機能はあくまで家族・友人間のやり取り用であり、商売で使うとアカウント停止などの厳しいペナルティを受けるリスクがあります。必ず「加盟店」として正しく登録しましょう。
このように、学生さんの場合は少し特殊ですが、個人で活動している方なら「開業届なし」でも導入のチャンスは十分にあります!
では、具体的にどうやって申し込めばいいのか?その2つのルートを見ていきましょう。
PayPayを導入するための2つの方法
PayPayをイベント出店で導入するには、以下の2つの方法があります。
2、キャッシュレス決済代行サービスに申込む方法
PayPayに直接申し込む方法

イベント出店におすすめなのは、PayPayに直接加盟店申請をする方法です。QRコード決済だけを導入したいなら、コストも手間も最小限です。
PayPayの導入手順はこちら!
審査完了から約1週間で利用を開始することが出来ますよ。
1. 公式サイトから申し込む
PayPayの公式サイトから申し込んでください。
・事業形態:法人でなければ、開業届がなくても「個人事業主」を選んでください。
・業種:飲食や小売りなど、当てはまる又は近い業種を選択してください。
・氏名:個人事業主の場合は、自信(代表者)の名前を記入。
・メールアドレス:ドコモやソフトバンクなどの携帯会社のアドレスは不可なので注意。
・電話番号:連絡先の電話番号を記入。
・郵便番号:イベント会場ではなく、自宅又は店舗(荷物を受け取る場所)

2. 本登録と必要なものを準備
届いたメールから本登録を進めて、必要なものを準備します。
・本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)
・店舗の写真2枚(外観と内観)
・入金先の口座情報
3. 審査
審査は通常2〜3営業日で完了。混雑時や情報の不備がある場合は数日かかることもあります。
4. スタートキットが届く
審査通過後、ステッカーやガイドが入った「スターターキット」が届きます。届いたら、PayPay for Businessアプリをスマホにインストールして、設定を行いましょう。
店舗がない場合、審査用の店舗写真はどうすればいい?
PayPayの申し込みには、店舗の「外観」と「内観」の写真がそれぞれ1枚ずつ必要ですが、イベント利用がメインだと「そもそも店舗がないんだけど…」と困ってしまいますよね。
結論から言うと、「店舗」がなくても大丈夫です! イベント出店者の場合は、以下の写真を用意することで、実店舗の代わりとして審査を受けることができます。
「店舗外観」の代わりにする写真
あなたのショップであることが一目でわかる写真が必要です。

・イベント出店時のブース全体写真: 屋号(店名)が書かれた看板やタペストリーが写っているとベストです。
・自宅兼作業場の入り口: 自宅で制作している場合は、表札と一緒に「〇〇(屋号)」と書いた掲示物を貼って撮影する形でも受理されることがあります。
「店舗内観」の代わりにする写真
どんなものを、いくらぐらいで売っているかがわかる写真が必要です。

・商品の陳列写真: テーブルに商品を並べ、値札(プライスカード)がしっかり見える状態で撮影します。
・在庫が並んでいる棚: 制作途中の風景や、完成した在庫が保管されている様子でも「活動実態」として認められます。
写真の中に「PayPayで決済をしようとしている商品」と「価格(値札)」がはっきり写っていることが重要です。また、SNSのURLを添えて「ここで告知してイベント販売しています」と伝えると、より審査がスムーズになりますよ。
キャッシュレス決済代行サービスに申し込む方法

PayPay以外の決済も導入したい場合は、AirペイやSquareなどのキャッシュレス決済代行サービスに申し込むという方法もあります。
PayPayだけではなく、クレジットカードや電子マネー、他のQRコードなどの支払いも受け付けて、売り上げを伸ばしたいという方には、こちらが向いています。
おすすめのサービスは、Square(スクエア)です。

アメリカ発で、世界で信用のあるキャッシュレス決済代行サービスなのに、最短当日から利用可能なうえ、審査が緩いのでも有名なので、イベントにはもってこいのサービスだといえます。
カードリーダーは4,980円~購入可能ですが、「スマホでタッチ決済」というサービスがあって、iPhoneまたはAndroidのNFC(タッチ決済)機能を使って、決済端末として利用することも可能なんです。
※スマホでタッチ決済は電子マネーは利用できません。

・最短当日からの利用
・審査は緩いと評判
・世界中で信用がある
・月額無料
・振込手数料無料
・入金は最短翌営業日
よくある質問(Q&A)
Q. イベント出店のときだけPayPayを使って、終わったら解約できますか?
A. はい、可能です。
PayPayは継続契約ではないため、イベント終了後にアカウントを削除すれば、いつでも利用を終了できます。月額料金もかからないので、「イベントの期間だけ使いたい」という人にも最適なサービスです。
Q. フリーマーケットのような小規模出店でも審査に通りますか?
A. 多くの場合、問題なく審査に通っています。
出店形態がフリマやマルシェでも、必要な情報(本人確認書類と出店風景の写真など)をしっかり提出すれば、個人事業主として十分申請が通るケースが多数あります。もちろん、審査結果はケースバイケースですが、イベント目的で導入している人も多数います。
まとめ:PayPayは個人事業主のイベント利用に最適!

PayPayの登録ユーザー数は7,200万人(2025年12月現在)。
イベントでの集客や売上アップを狙うなら、PayPayの導入は非常に効果的です。
スマホだけで簡単に始められ、初期費用も月額費用もかからないので、個人での出店にもぴったりだといえます。

審査はありますが、書類を準備して仮登録すれば、スムーズに導入できますよ。
まずは無料でできる仮登録から始めて、キャッシュレス対応の第一歩を踏み出しましょう!
