飲食店の業務効率化を実現するためには、POSレジを導入するだけではなく、スムーズな会計や注文管理を実現するために、さまざまな周辺機器との連携が必要です。
キャッシュドロアやレシートプリンター、カスタマーディスプレイなど、各機器がそれぞれの役割を果たすことで、店舗全体のオペレーションが飛躍的に向上するわけです。
この記事では、スマレジを利用して飲食店でPOSレジシステムを構築する際に、必要となる周辺機器の種類や参考価格、導入時のポイントについて詳しくご紹介します。
コストパフォーマンスを最適化して、効率のよい店舗運営を目指してください。
また、スマレジでは、導入に関する疑問や具体的な相談を無料で受け付けるオンライン相談サービスを行っていますので、まずはこちらを利用してみることをおすすめします。
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スマレジで飲食店に必要な周辺機器
まずスマレジをはじめるにはiPadまたはiPhone、iPod touchのいずれかで、スマレジ・アプリをダウンロードする必要があります。
この端末がいわゆる基本のPOSレジになるわけです。
POSレジとして使うわけですから、個人でやっている小さな店であればiPhoneでも問題ありませんが、そうでなければiPadを使うのが現実的でしょう。
というわけでiPadは必ず必要なので、持っていなければ購入することになります。
現在スマレジに対応しているiPadは第7世代~第10世代といわれているバージョンで、iPadOS 15~18を搭載している機種になります。
参考価格は第10世代で58,800円(税込)で、価格を抑えたいなら第7世代や第8世代の中古品、整備済み品などを選択することもできます。
スマレジ|POSレジの周辺機器

POSレジ周辺、つまり会計に必要なレジ周りの環境を整えるのに必要な機器をあげていきます。
キャッシュドロア
現金を収納するのに欠かせないのがキャッシュドロアです。
手動で開け閉めするタイプと、POSレジの会計に合わせて自動で開くタイプがありますが、スムーズな会計を行うなら自動で開くタイプがおすすめです。

自動タイプは基本的には、レシートプリンターと接続することでPOSレジと連動できます。
手動タイプ:数千円~
自動タイプ:16,500円(税込)
レシートプリンター
こちらもほとんどのお店で必要なレシートプリンターで、POSレジとはBluetooth、Wi-Fi、有線LANで接続できるタイプが多くなっています。
また、お客さんにレシートを渡す以外にも、以下のような役割もあります。
・キャッシュドロアとPOSレジを連動させる
・iPadと有線接続することでWi-Fi接続が安定する
・iPadの充電が行える
固定タイプ:50,000円前後
小型の持ち運び対応:20,000円~
ちなみにレシート用のロール紙は注文する数によって値段が変わりますが、目安として1巻が180円~220円程度です。※熱で印刷するためインク代はかかりません。
キャッシュドロアとレシートプリンターが一体になった、POSレジに人気のタイプがこちら
参考価格は78,100円(税込)です。
カスタマーディスプレイ
お客さんに料金を表示するカスタマーディスプレイです。
料金を表示するだけの割にはちょっと料金がお高いですが、見栄えもいいですし、お客さんに安心感を与えるので準備しておきたいところです。
特定のレシートプリンターでしか動作しない機種もあるので、他の機器との連携を確認して購入してください。
25,000円~35,000円
スマートフォンやタブレットをカスタマーディスプレイとして使える場合もあります。
スマレジ|オーダーに必要な周辺機器
レジ周り以外にも、POSレジはオーダーに関する周辺機器とも連動することで、業務を効率化して管理することが可能になります。
ハンディターミナル
お客さんから注文を受けてキッチンやドリンカーまたはPOSレジへ送信するハンディターミナルですが、スマレジでは基本的にiPhoneまたはiPad、iPod touchを高性能ハンディとして使うことになります。※Androidは使えません。

持ち運びを考えるとiPhoneを使うのがベストですね。
iPhoneは世代や機種によってコストが大きく異なりますが、程度のいい再生品や整備品などで、4~5万円前後が参考価格になるのではないでしょうか。
従来のハンディターミナルといえば、15~20万円以上といった相場でしたから、低コストでハンディを導入することが出来るようになったわけです。
飲食店のハンディに最適なiPhoneは
iPhoneといっても最新のものだと高額になってしまうので、何台も必要な場合だとコストが心配ですよね?
ハンディとして使うだけなので、最新である必要も大きな容量も必要ありません。
とはいえ古すぎると、バージョンアップができずに、スマレジのアップデートに対応できなくなってしまう不安がありますし、「iPhoneのことなんてわからない!」という方も多いと思います。

そこで長く使えて価格が手ごろなiPhoneを調べました。
おすすめはiPhone12(mini,Pro,Pro max)以降の機種、SEの第3世代あたりです。
iPhone 12以降の機種なら、最新のiOS 18までバージョンアップできますし、SE3と呼ばれているiPhone SE(2022)あたりだと、中古の状態の良いもの、再生品などが3万円前後で出回っているのでおすすめです。
30,000円前後~
キッチンプリンター
ハンディ等で送信されたオーダーをキッチンでプリントアウトしてくれるのが、キッチンプリンター。
わざわざキッチンまでオーダーを伝えに行く必要がないので、効率がよくなり、早く料理を提供することができます。
最低でも一つ、ドリンカーやキッチンのポジションごとに設置するかどうかで、必要台数が変わってきます。
小さそうに感じますが、幅や高さは15センチ程度、重量は2.5kg前後あるので、場所の確保にも注意が必要です。
50,000~80,000円前後
その他の周辺機器

必ず必要なわけではないけれど、業態によっては必要なもの、あったら便利なものをまとめました。
※システムの利用には月額利用料がかかる場合があります。
テーブルオーダー用タブレット
テーブルに設置したタブレットからお客さんに注文してもらうシステムを、テーブルオーダーといいます。
席数に応じた数のタブレットを用意しなければいけませんが、業務の効率化や人件費の削減が期待できますね。
タブレット:58,800円(※iPad)
月額利用料:1,000円前後/一台
キッチンモニター
カンタンに説明すると、キッチンプリンターの伝票の代わりに、キッチンのモニターでオーダーを管理することができるようになるシステムです。
ロール紙の必要がなく、調理状況や配膳状況を管理出来たり、一定時間が経過するとアラート表示されるなどのメリットがあります。
モニター:58,800円(※iPad)
月額利用料:1,650円/一台
テイクアウト用モニター&印刷機
レジでお会計をして引換券を発行、モニターに呼び出し番号を表示して商品を渡すといった、マクドナルドのようなテイクアウト型の注文形式を利用することができます。
モニター:58,800円(※iPad)
プリンター:50,000円前後
発券機
スマレジの「セルフレジ機能」を利用すれば、iPadとレシートプリンターを発券機として使うことができます。※画像はプリンター内蔵型セルフスタンド
これだけだと利用価値は少ないですが、自動釣銭機やキャッシュレス決済端末と連携利用することで、券売機やセルフレジとして使うことが可能になります。
iPad+レシートプリンター:100,000円~
iPad+セルフレジスタンド:300,800円※
※セルフレジスタンドの価格は、スマレジの周辺機器を販売している「STORE STORE」記載のものです。
自動釣銭機(券売機・セルフレジ)
会計時にお釣りを自動で計算して排出してくれるのが自動釣銭機です。
レジが混雑しても落ち着いた対応が可能なので、新人にも安心して任せることが出来、現金を管理してくれるので、レジ担当の入れ替わりが激しい店にも向いています。

過不足金を防いだり、レジ締めがすぐに終わるというメリットも!
またiPadやプリンター、キャッシュレス決済端末と接続して、券売機やセルフレジとして使うことも可能です。
料金は高額ですが、使い方次第で売上アップや人件費削減につながるので、検討してみる価値はあるのではないでしょうか。
約130万円(iPad、レシートプリンター、設置、保守を含む)
キャッシュレス決済端末
キャッシュレス決済に対応するなら、カードリーダーやCAT/CCT端末とPOSレジを連携させる必要があります。
現在利用中のサービスを連携させるか、スマレジのサービス「PAYGATE」または他のサービスを利用することになります。
クレジットカード、電子マネー、QRコード決済の主要サービスに対応。
39,600円の端末無料(キャンペーン期間)
スマレジ「PAYGATE」:3,300円(税込)/月
その他のサービス:1,100円(税込)/月~
無線LAN中継器アクセスポイント
POSレジやハンディ、キッチンプリンターなどをWi-Fiで繋ぐための無線LAN中継器で、電波が届きにくい場合に橋渡ししてくれるブースターの役割を果たします。
狭い店だと必要ないかも知れませんが、広い店や、階がわかれる店、通路が複雑な店、邪魔しやすい電波が多い店などで、POSシステムの電波を安定させてくれるわけです。
料金は数千円~数万円と幅が広いので、利用するなら店舗に合った選び方を考えなくてはいけません。
20,000円前後※大きな幅があり
周辺機器の価格まとめ

最後に説明してきた、飲食店でPOSレジシステムを導入する場合に必要な周辺機器と参考価格をまとめておきます。
レジ周辺の機器 | |
POSレジ(iPad)![]() |
58,800円(税込) |
キャッシュドロア![]() |
数千円~ レジと連動するタイプは16,500円(税込) |
レシートプリンター![]() |
5万円前後 |
プリンター一体型キャッシュドロア![]() |
78,100円(税込) |
カスタマーディスプレイ![]() |
2.5~3.5万円 |
オーダーの周辺機器 | |
ハンディターミナル(iPhone)![]() |
3万円前後(再生品等) |
キッチンプリンター![]() |
5~8万円前後 |
その他の周辺機器 | |
テーブルオーダー用タブレット(iPad)![]() |
58,800円(税込) |
キッチンモニター(iPad)![]() |
58,800円(税込) |
テイクアウト用モニター&発券機![]() |
iPad:58,800円(税込) プリンター:5万円前後 |
発券機![]() |
iPad:58,800円(税込) プリンター:5万円前後 ※一体型セルフレジ:約30万円 |
自動釣銭機(券売機・セルフレジ)![]() |
約130万円 (iPad、プリンター、設置、保守込み) |
キャッシュレス決済端末機![]() |
端末代0円 月額利用料1,100円~ ※PAYGATE:3,300円 |
無線LAN中継器![]() |
数千円~ 目安は2万円前後 |

周辺機器を一通り揃えた場合、どれくらいのコストが掛かるのか見てみましょう。
小規模な店舗で必要最低限を揃えた場合 | |
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iPad+レジ周りの機器一式 | 約15万円 |
ハンディ3台 | 約9万円 |
キッチンプリンター | 約5万円 |
合計 | 約29万円 |
中規模な店舗でキッチンプリンターを2台使う場合 | |
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iPad+レジ周りの機器一式 | 約15万円 |
ハンディ5台 | 約15万円 |
キッチンプリンター2台 | 約10万円 |
合計 | 約40万円 |
小規模な店舗にテーブルオーダーを導入した場合 | |
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iPad+レジ周りの機器一式 | 約15万円 |
ハンディ3台 | 約9万円 |
キッチンプリンター | 約5万円 |
タブレット7台 | 約35万円 |
合計 | 約64万円 |
小規模な店舗に自動釣銭機を使ったセルフレジ(券売機)を導入した場合 | |
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iPad+レジ周りの機器一式 | 約15万円 |
ハンディ3台 | 約9万円 |
キッチンプリンター | 約5万円 |
自動釣銭機+セルフレジセット | 約100万円 |
合計 | 約129万円 |
いかがでしたでしょうか?

参考価格ではありますが、おおまかなイメージがついたのではないでしょうか。
スマレジには飲食店に特化したプランやアプリなども用意されているので、いちど無料オンライン相談を利用してみることをおすすめします。
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