Airペイは、初期費用や月額固定費が無料で、クレジットカード、電子マネー、QRコードなど77種類のキャッシュレス決済に対応する店舗向けサービスです。
個人事業主や中小企業にとって、低コストで導入できる点は大きな魅力ですが、「条件が良すぎるから何か裏があるのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。
そこで、2025年5月時点の最新情報とユーザーからの声を基に、Airペイのデメリットを分かりやすく解説します。導入前に知っておきたい注意点を整理したので、Airペイがあなたのビジネスに合うかどうか、この記事で確認してください。
最新キャンペーン情報
2025年5月現在、「0円スタートキャンペーン」が開催中。
専用カードリーダーが無料で貸与されます。
過去に人気だった「キャッシュレス導入0円キャンペーン」(iPadとカードリーダー無料)は2025年3月31日に終了しました。このキャンペーンは不定期に復活することがあるので、気になる方は公式サイトをチェックしておくと良いでしょう。
iOS端末(iPadまたはiPhone)が必須
AirペイはiOS専用のアプリを使うため、iPadまたはiPhoneが必要です。
※Android端末では利用できません。
つまり、もしiOS端末を持っていない場合、新品のiPad(約5~7万円)や中古(2~4万円)を購入する必要があるということです。
2025年5月時点では、iPadが無料で貸与される「キャッシュレス導入0円キャンペーン」は終了していますが、過去には不定期に復活した実績があります。
例えば、2023年11月から2025年3月まで開催されたように、突然再開することがあるので、公式サイトをこまめに確認するとお得に始められるかもしれません。
対処法:
今は「0円スタートキャンペーン」でカードリーダーが無料なので、iOS端末を自分で用意できれば初期費用を抑えられます。
決済端末がマルチ決済端末ではない
Airペイのカードリーダーは、クレジットカードと電子マネーの決済に対応しますが、QRコード決済にも対応したい場合は「AirペイQR」という別サービスに同時申込することで利用できます。
QRコード決済はiPadやiPhoneのカメラ、または別売のバーコードリーダーで読み取る形になるわけですが、1台で全ての決済を完結する端末に比べ、操作が少し分かれる点が不便に感じられるかもしれません。
また、レシートを発行するには、Airペイに対応した別売のプリンター(約2万円~)が必要なので、初期費用が掛かってしまうというデメリットがあります。
対処法:
AirペイとAirペイQRは同時に申し込めるので、事前にQRコード決済の必要性を確認しましょう。レシートが必要ない場合は、電子レシートで対応可能。Airレジと連携すれば、無料のPOSレジアプリで売上管理もスムーズです。
Airペイは審査に時間がかかる場合も
Airペイの審査は、決済ブランドごとに順次行われます。VISAやMastercardの一次審査は最短3日ですが、本格的な決済開始までは約16日。すべての77種類の決済を利用するには、通常1ヶ月程度かかると思っておくといいでしょう。
繁忙期や書類に不備があると、2~3ヶ月かかるケースもあるため、店舗のオープン直前に申し込むと、間に合わない可能性があります。
対処法:
審査期間を考慮し、少なくとも1ヶ月前には申し込みを済ませましょう。店舗写真や登記簿謄本など、必要書類を事前に準備しておくとスムーズです。
4. 審査基準が厳しいと感じるケース
Airペイの審査基準は非公開ですが、エステサロン、結婚相談所、回数券や前払いコースを提供する業種では審査に通りにくいとの声が目立ちます。
これは、Airペイが特定商取引法に基づく「特定継続的役務提供」(例:高額なエステコースや語学教室の長期契約)や、チャージバック(返金)リスクの高いサービスを加盟店規約で制限しているためで、たとえば、エステ業では、2ヶ月超かつ5万円以上のコース契約が「特定継続的役務提供」に該当し、審査でNGになる可能性が高いです。
また、店舗の実在性が確認できない場合も審査に落ちやすい傾向があります。例えば、ホームページがない、店舗の外観写真が不明瞭、または営業実態が曖昧な場合、Airペイ側がリスクを懸念して審査を厳しく判断することがあります。
特に、個人事業主やキッチンカー、イベント出店のような移動販売では、固定店舗がない分、書類や情報で信頼性を補う必要があります。
さらに、申し込みから1ヶ月以内にAirペイからの連絡(メールや書類提出依頼)に返答しないと、自動的にキャンセルされる点も見逃せません。実際に、メールが迷惑フォルダに入っていて気付かなかったために審査が中断した、というケースも報告されています。
といった声が寄せられています。事業年数が短い(目安として3年未満)場合や、過去にクレジットカード会社とのトラブルがある場合も、審査に影響する可能性が指摘されています。
対処法:審査をスムーズに進めるには、以下の準備が有効です。
店舗の信頼性を示す:簡単なホームページ(無料ツールで作成可)やSNSで店舗の外観、メニュー、営業情報を公開。住所や連絡先を明確に記載する。
書類を丁寧に準備:
登記簿謄本(法人)、本人確認書類、店舗写真(内外観)は鮮明で最新のものを提出。エステやサロンなら、メニュー表や契約書も添付し、特定継続的役務提供に該当しないことをアピール。
メールを毎日チェック:
申し込み後は「@airpayment.jp」や「@support.airpayment.jp」からのメールを受信できるよう設定。迷惑フォルダも確認し、1ヶ月以内に返答。
メニューの見直し:
エステやサロンで高額コースを提供している場合、都度払いや低額短期コースに変更すると審査通過の可能性が上がる。
事前相談:
不安な場合は、Airペイヘルプデスク(9:30~23:00、チャット対応あり)に業種やメニューについて相談。規約違反のリスクを事前に確認できる。
もし審査に落ちた場合、規約で禁止されている業種(例:出会い系サービス、ギャンブル関連)でなければ、再申し込みで通過する可能性もあります。書類や情報を改善し、再度挑戦するのも一つの手です。
加盟店規約は量が多く複雑
Airペイの加盟店規約は非常に詳細で、約97,000文字(原稿用紙243枚分)に及びます。すべての内容を理解するのは難しく、規約違反(例:禁止業種での利用)でサービス停止のリスクもあります。
対処法:
自分の業種に関連する禁止事項や決済ルールを優先的に確認しましょう。例えば、タクシーや屋外イベントでは交通系電子マネーが使えないなど、業種ごとの制限を把握しておくことが大切です。
コピーしたものをAIに貼って、聞きたいことを聞くのがいいかも知れません。それでも不明な点はヘルプデスクに問い合わせを。
クレジットカードは一括払いのみ
Airペイのクレジットカード決済は、一括払いに限定されています。分割払いやリボ払い、ボーナス払いには対応しておらず、高額商品を扱う店舗では顧客の利便性が下がる可能性があります。
対処法:
顧客が分割払いを希望する場合、カード会社の支払い変更サービスを案内しましょう。事前に決済ニーズを確認し、顧客に説明しておくとトラブルを防げます。
QRコード決済の入金が月1回
Airペイの入金サイクルは、クレジットカードと電子マネーが月3~6回(振込手数料0円、ゆうちょ除く)と比較的頻繁です。
しかし、QRコード決済(PayPay、d払いなど)は月末締めで翌月末払いの月1回のみなので、資金繰りが厳しい店舗では、この遅さがデメリットになることがあります。
対処法:
QRコード決済の利用割合が低い店舗なら影響は少ないので、顧客の決済傾向を事前に把握しましょう。資金繰りが気になる場合は、カードや電子マネーを優先的に案内するのも一つの方法です。
オンライン決済に制限がある
Airペイは実店舗向けに特化しており、オンライン決済には制限があります。2025年3月から「Airペイオンライン」(決済リンク送信やサブスク対応)が追加されましたが、手数料は3.24%で、ECサイトのカート統合などフル機能には対応していません。
対処法:
ECサイト運営者は、Airペイオンラインを試験導入し、ニーズに合うか確認しましょう。フル機能のオンライン決済が必要なら、別のサービスを検討するのも手です。
勧誘電話が増える可能性がある!?
Airペイを導入すると、リクルートを名乗る営業電話や関連サービスの勧誘が増えたという口コミがあります。
これらは代理店や無関係な商品の売り込みである場合が多く、営業中にストレスになる可能性も。
対処法:
電話がかかってきたら、会社名と担当者名を確認し、リクルート公式以外は断りましょう。迷惑電話が続く場合は、Airペイヘルプデスクに相談を。
Airペイのデメリットまとめと対処法
Airペイは、低コストで多様な決済に対応する便利なサービスですが、いくつかの注意点があります。以下にデメリットと対処法をまとめました。
・iOS端末が必要
>Android非対応。iPad購入が必要な場合、「キャッシュレス導入0円キャンペーン」の復活を待つ。
・マルチ決済端末ではない
>QRコードは別サービス。AirペイQRを同時申し込みし、電子レシートで対応。
・審査が遅い
>繁忙期は2~3ヶ月。1ヶ月前申し込みと書類準備でスムーズに。
・審査が厳しい
>特定業種や書類不備で落ちやすい。店舗情報やメニューを整備し、メールを毎日確認。
・規約が複雑
>業種ごとのルールを優先確認。ヘルプデスクを活用。
・一括払いのみ
>顧客にカード会社サービスを案内。
・QR入金が月1回
>QR利用割合を把握し、カード優先を検討。
・オンライン決済制限
>Airペイオンラインを試し、必要なら他サービス併用。
・勧誘電話が増える
>リクルート公式以外は断る。ヘルプデスクに報告。
Airペイは、初期費用を抑えてキャッシュレス決済を導入したい店舗にとって魅力的な選択肢です。
ただし、iOS端末の準備、審査の遅さ、QRコード決済の入金サイクルなど、事前に知っておくべきデメリットもあります。
・iOS端末の準備とキャンペーン情報を確認。
・審査期間を考慮し、余裕を持った申し込み。
・店舗の決済ニーズ(QR割合、オンライン対応)を整理。
・規約や入金サイクルを事前に把握。